【Review】「MR.ROBOT」シーズン2/もはやSFの域?!

MR.ROBOT S2

「MR.ROBOT」<シーズン2> (2016年)

出演:ラミ・マレック/クリスチャン・スレーター/ポーシャ・ダブルデイ/カーリー・チャイキン 他



現実と虚構が入り乱れる、衝撃のシーズン2

エミー賞&ゴールデン・グローブ賞受賞の全米で社会現象を巻き起こした海外ドラマ、衝撃の第2章。

ハッカー集団''Fソサエティ''が仕掛けた''5/9攻撃''の余波が世界を覆っていた。
エリオットは''MR.ROBOT''を削除するために、一人、隔絶された生活を心がけるが・・・。

本作を一度でも観たことがある人なら、わかると思うが、シーズン2に入ってからも、意味のわからない内容が押し寄せてくる。
事実、このドラマに関しては内容の半分も理解していないといっても良いのかもしれない。
しかし、何故か続きを観てしまう中毒性があり、"何か"に引き寄せられるように観てしまう。
その"何か"を模索していくのが、このドラマの楽しみなのかもしれない。

今シーズンは、シーズン1のラストに起きた"5/9攻撃"の直後からスタート。
世界は一変し、混沌とした雰囲気に包まれている。
このカオスと化した世界の描き方が非常に秀逸であり、この映像が楽しみだったと言っても過言ではない。
前シーズンまでは比較的リアリティを持たせて描いていたと思うが、今シーズンに入ってからというもの、志向が少し変化したように感じる。
現代のネット社会が抱える闇を炙り出すというよりも、一種のSFホラーのようなテイストが強くなっている。

MR.ROBOT S2

スタンリー・キューブリックが描き出した未来世界のような空気が終始漂っており、我々の住む現実世界と平行して進む別の世界を観ているような気分になるのだ。
この演出がとても面白く、意味を理解していなくても楽しめる要因の一つと言える。

また前シーズンからお馴染みの視聴者巻き込み型の演出も健在で、より視聴者に語りかけてくる様相だし、シーズン中盤には思いもしなかった"シットコム"風のエピソードもあったりと、統一されていない世界観が大いに興味をそそる。

MR.ROBOT S2

シーズン1同様に二転三転、いや、それ以上に衝撃の展開が待ち受け、天地が狂うほどの衝撃の事実や大どんでん返しが2話おきぐらいに発覚し、どこまでが現実で、どこまでが虚構かがわからなくなるのが、魅力のシーズンであった。

''時の人''ラミ・マレックの成長を垣間見る

主演のラミ・マレックは、本作の演技でエミー賞を受賞し、一躍時の人となったが、今シーズンも相変わらず。

Rami Malek

時にあの非常にデカい目をからかわれたりするようなシーンなどもあり、新鮮な印象も受ける。
ただ、あくまでもエリオットというキャラクターはすでに確立されているため、大まかな部分は前シーズンと同じ。
その中でも前シーズンまでは立場を理解せず弱々しい存在だったエリオットが、"MR ROBOT"を支配しようとする強い姿勢も垣間見せたり、存在感の増したキャラクター像が作り上げられている部分もある。
そこにラミ・マレックの俳優としての成長を垣間見た次第である。

一方の"MR ROBOT"役のクリスチャン・スレーターは、きっちりとエリオットを翻弄する役割を担っている。

Christian Slater

序盤は影が薄い印象もあるが、シーズンフィナーレに向けて、どんどんと存在感を発揮していく。
父親らしい一面も見せ、キャラクター性が見えては来るが、それでもまだまだ謎の多い人物であることに変わりはない。

ネタバレを避けたいので詳しくは書かないが、主演2人だけでなく、他のキャストも各々焦点が当たっており、シーズン1ではサポート的な役割しか果たさなかった人物も結構話をかき回してくるので、その辺の幅は広がったように感じる。
新しく登場してくる面々も一筋縄ではいかない連中ばかりで、目が離せない。

シーズン2は毎話、気になるところで終わるので、難しくはあるが、次々と観てしまう。
海外ドラマ専門チャンネルAXNでは、この秋から放送予定のようなので、楽しみにしてもらいたい。
今の内にもう一度、シーズン1を復習しておいた方が良いかもしれません。

評価:★★★★★★☆☆☆☆



スポンサーリンク

コメント

非公開コメント