【Film Review】「千年医師物語~ペルシアの彼方へ~」/医学を志す者必見の大河ロマン

The Physician


「千年医師物語~ペルシアの彼方へ~」(原題:「The Physician」) (2013年・ドイツ)

監督:フィリップ・シュテルツル

出演:トム・ペイン/ステラン・スカルスガルド/ベン・キングスレー 他



知っていますか?医学の歴史

世界中で2100万部を売り上げたベストセラー小説を映像化。
''医学の父''イブン・シーナの真実の物語。

11世紀 イングランド。
脇腹の病で母親を亡くしたロブは、人々の命を救いたいという思いから、理髪師の馬車に乗り込む。
数年後、成長したロブは、あることがきっかけで医師を志すようになり、信仰を捨て、”医学の父”イブン・シーナの教えを受けられるペルシアを目指す・・・。

医学を志すものなら、一度は観ておきたい、傑作中の傑作と言える。
一人の医師を志す青年が、身分も信仰も捨て、ひたむきに進み続けた物語がここにはある。
前編では青年ロブが母親の死をきっかけに命を救いたいという気持ちに駆り立てられ、当時の医学というものが存在しないイングランドで理髪師として働き始める。
当時は理髪師があらゆる病気を治療する役割を果たしていたというのも驚きだ。
そして、あることをきっかけに東洋に伝わる医学というものに引き寄せられるかの如く、旅に出る。

The Physician

後編では辿りついたその場所で、イブン・シーナという医学の父の元で修行を積む。
そして、ありとあらゆる問題が降りかかる。という前後編3時間の壮大な大河ロマンが本作の魅力。
一人の若き医師の勇気と信念を細く描き、命の平等さ、そして尊さを一つの国の内戦を通じて描き出している。

The Physician

時に人を救うということは、大きな一歩を踏み出さなければならない時がある。
医学の進歩に感謝し、医師という存在が、どれだけ有難いものかを改めて痛感する作品だった。

若手とベテランが織りなす、大河ドラマ

主演は、「ウォーキング・デッド」でジーザスを演じていたことでも知られる、トム・ペイン

Tom Payne

まさに英国の人気俳優という出で立ちだが、実力も兼ね備えている。
感情表現豊かにロブ・コールという人物の内面を掘り下げ、彼の信念を体現してみせている。
医学に対する彼の情熱が観ている側にも存分に伝わってくるのだ。

そして、脇を固めるベン・キングスレーステラン・スカルスガルドの存在も忘れてはいけない。

Ben Kingsley
Stellan Skarsgard

彼ら名優の演技があるからこそ、トム・ペインの実力も引き出されているし、胸熱な大河ドラマが繰り広げられる要因も彼らにある。
改めて、この2人の演技には、脱帽であった。

およそ千年前の物語。
史実とフィクションが織り交ぜられた手法で、正直どこまでが事実かは定かではないが、現代医学の進歩の裏側には、恐らくこのような物語があるはず。
そのような人々の尽力があったからこそ、我々は今、生きていけるのだ。
命を繋ぐということが存分に描かれた、この地球上に生きる全ての人々、必見の映画だ。

評価:★★★★★★★☆☆☆



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