【Review】「ウエストワールド」/第74回ゴールデン・グローブ賞作品賞ノミネート!!

Westworld

「ウエストワールド」(原題:「Westworld」) (2016年)

製作:J・J・エイブラムス/ジョナサン・ノーラン

出演:エヴァン・レイチェル・ウッド/ジェフリー・ライト/エド・ハリス/タンディ・ニュートン/ジェームズ・マースデン/ルーク・ヘムズワース/アンソニー・ホプキンス 他



現在でも語り継がれるSF古典を大胆にリメイク

1973年に製作されたマイケル・クライトンのSF古典「ウエストワールド」を原案に、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」J・J・エイブラムスと「パーソン・オブ・インタレスト」のジョナサン・ノーランが新たな解釈を加え製作した、海外ドラマ。
第74回ゴールデン・グローブ賞ノミネート作品。
総製作費は5400万ドル。

近未来、体験型テーマパーク・・・''ウエストワールド''。
そこは高度な人工知能によって支えられているはずだった・・・。
しかし、開発者であるフォード博士が、新たなプログラムを人工知能に組み込んだことが原因で、不具合が起きてしまう・・・。

ゴールデン・グローブ賞作品賞へのノミネートを果たし、「ゲーム・オブ・スローンズ」の後継とも言われるドラマだが、どうにも良い部分と悪い部分が見え隠れしている印象を受ける。
まずは、良い部分から上げていくが、本作の舞台は近未来の体験型テーマパークである。
そのため体験者たちの目線から物語が展開されていく分には面白い。
観ている自分もこの世界に入り、西部開拓時代に身を置いているかのような気分にさせる。

Westworld

しかし、一方でほとんどが体験者の視点から描かれるわけではなく、本作の主人公はあくまでもこのテーマパークを支える人工知能の''ホスト''たちなのだ。
そこが悪い部分と感じる部分で、本作と比較対象にある「ゲーム・オブ・スローンズ」は、登場人物がこの世を去る危険性があり、気が気じゃないドラマであるが、この「ウエストワールド」は重要人物が仮に死んでしまっても、機械であるため、次のシーンでは”生きている”のだ。
ここにどうにも感情移入がてきず、そして、同じシーンがループする様もどうにも退屈に感じてしまう次第である。
ただ中盤から終盤にかけての天地を覆すかのような大どんでん返しには、驚かせられた。
終盤に明かされる事実には、今まで観てきたことがすべて覆るので、注目してもらいたい。
全体の映像も素晴らしいし、こういうところは逆に見事だと感心させられるところで、面白くは感じた。

Westworld

また、オープニングも含め全編通じて言えるのだが、この作品は神の視点を感じる作風である。
ホストたちを人間同様の形に創造し、彼らをチェスの駒のように操る。
まさに我々人間が手のひらの上で躍らされてる姿を見ているかのよう。
しかし、人間が作り出した彼らはいつしか反乱を起こすようになり、人間は神にはなれないということを提議してるように感じさせる。
余談だが、本作は音楽も優れており、劇中の西部開拓時代にはそぐわない曲であろう''The Rolling Stones''''Paint It, Black''がとあるシーンで流れるのだが、ここにものすごいセンスを感じ鳥肌が立ってしまった!!
近年の海外ドラマに多い小難しい内容の作品であることから、万人受けするドラマとも正直言えないし、恐らく海外ドラマ上級者向けの作品と言えるだろう。

感情移入次第で、誰もが主人公となりうる

本作は皆が皆主人公となりうるドラマで、確立された主人公というのはいないが、主にエヴァン・レイチェル・ウッド演じるドロレスを中心に話が展開。
Evan Rachel Wood

最も古株のホストという役どころで、彼女が意識を持ち始めたことで、システムが狂い始める。
そんな重要な役柄を見事に演じており、ミステリアスな要素を強めている。
まさにハマり役で、本作をきっかけに再びブレイクを果たした理由がハッキリと分かる。

一方、人間代表のエド・ハリスも、また素晴らしい。

Ed Harris

彼の役柄に関しては詳しく言えないが、黒服に黒のカウボーイハットを被り、颯爽と荒野を駆け巡る姿は圧倒的な存在感だ。
ぜひとも、彼の動向からは目を離さないでもらいたい。

さらに物語の重要な鍵を握る、ウエストワールドの創始者の一人フォードを演じるのはアンソニー・ホプキンス

Anthony Hopkins

映画界を代表する名優が海外ドラマに出演していることに驚きながらも、相変わらず怪しげな空気を漂わせていて、全10話に渡り、楽しませてくれる。
正直、いまひとつ彼のキャラクター性は掴めずに終わったが、彼の真骨頂とも言える演技が見れる。

他にもジェームズ・マースデンが出てきては毎回死ぬという可哀想な役で出演していたり・・・

James Marsden

「007」シリーズでおなじみのジェフリー・ライトが物語の行く先を変えてしまうような役で出てたり・・・

Jeffrey Wright

「2012」などで清楚な印象だったタンディ・ニュートンが恐るべきセクシーさと悪びれた表情を見せつけたりと、名優揃いのキャストも魅力。
Thandie Newton

ちなみにクリス&リアム・ヘムズワースの兄ルークも出演しているので、注目してやって下さい!!

Luke Hemsworth

なかなか難しいドラマで、楽しめたと言えば嘘になるが、これからの展開も気になるドラマだ。
全体的な流れを理解してから、もう一度見直したいような気持ちにもさせる。
今の段階では様子見といったところだが、もしかしたら、シーズンを重ねる毎にドップリとハマってしまうかもしれない。
そんな可能性を十分に秘めたドラマと言えるだろう。

評価:★★★★★☆☆☆☆☆


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