[新作映画批評]全ては猫を殺されたことから始まった・・・。「マーダー・オブ・キャット」

Murder of a Cat

今回は、日本未公開のサスペンス・コメディ「マーダー・オブ・キャット(Murder of a Cat)」の批評

それは一匹の猫がボーガンで射ぬかれたことから始まった。
親友だった飼い猫を殺されてしまった冴えない青年クリントンは、犯人を捜し当てようと、躍起になるが、捜査は思わぬ方向へと進んで行ってしまう・・・

タイトルと題材の面白さに惹かれて鑑賞したが、どうにもこの2つが機能していないように思う
物語は冴えないマザコン男が親友の猫を何者かによって殺され、そこから一大ミステリーが展開される様相

Murder of a Cat

しかし、全体を通して製作を務めるサム・ライミ(Sam Raimi)らしいシュールなコメディ劇が繰り広げられることから、シリアスとのバランスが取れていない
明らかに物語の軸が決壊しており、おおむねの部分を占めるであろう猫の存在を活かしきれていないのだ
こうなると題材の面白さというものはなくなってしまい、ただのドタバタしたサスペンス・コメディに成り下がってしまう
ラストに向かって進んでいく段階でも二転三転させておきながら、結局元に戻るという意味のなさも際立ち、残念でしかたない

主演は、フラン・クランツ(Fran Kranz)

Fran Kranz

正直、彼のことは知らないが、なかなかの冴えなさを発揮していると思う
だが、そこが逆に次第にウザくなってくるという難点もあり、評価しにくい

その相手役を務めるのは、ニッキー・リード(Nikki Reed)

Nikki Reed

低予算映画でよく見かける女優であり、相変わらずの存在感
「トワイライト」シリーズのロザリー役や「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のイアン・サマーホルダーの妻として、知っている人も多いかもしれない

脇を固めるキャストは、なかなか豪華で、物語の鍵を握る、スーパーのオーナー役には、グレッグ・キニア(Greg Kinnear)

Greg Kinnear

そして、事件を調査する保安官役にはJ・K・シモンズ(J.K.Simmons)

J.K.Simmons

この2人の名優が出演することで厚みは増しているが、少々無駄遣いなのは否めない
作品自体の質が低い分、彼らのキャラクター性がイマイチ掴みずらかった

日本未公開のサスペンス・コメディだが、期待外れに終わった印象
サム・ライミらしく、もっとドギついホラーテイストにした方が、良かったかもしれない

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