[新作映画批評]ウェントワース・ミラーが最高すぎるサスペンス・スリラー「パーフェクト・ルーム」

The Loft

今回は、2008年にベルギーで公開されるや、10人に1位が観たと言われるサスペンスのハリウッドリメイク版「パーフェクト・ルーム(The Loft)」の批評

親友同士の5人の男たちが、あるロフトを共有し、そこを''秘密のパラダイス''にしようと思いつく。
結婚し、安定した職に就く5人だが、妻には内緒の情事を繰り広げていく。
ある日、そこで一つの死体が倒れているのを発見した彼らは、事態の収拾に取り掛かる・・・

ベルギーで爆発的なヒットを記録し、その余波がアメリカを中心に拡大していったことで知られるこの「The Loft」という映画
本作のハリウッドリメイクの製作発表ならびにキャスト発表された当初から楽しみにしていた作品で、日本公開を今か今かと待ちわびていた
結局、単館上映という形になってしまったが、期待を膨らませて、鑑賞してみた

The Loft

正直言うとオリジナル版は未見で比較はできないのだが、本作はロフトを舞台にした裏切りが主に描かれている
それは友情であり、愛であり、また物語自体も予想を裏切ってくる
物語は親友同士の5人が共有するロフトにおいて、ある事件が起き、その事情聴取をされてる場面から幕を開ける
その後、フラッシュバック式に過去に遡りながら、経緯を説明していく展開で、至るところに伏線が散りばめられた様相だ

The Loft

ところが、この伏線というものがいささかわかりにくく、全てを把握しておくのは困難で、少し真相解明への糸口を掴むには難しさがある
それでも巷での評判はよろしくないが、二転三転するスリリングな物語と登場人物たちの人間模様が色濃く描かれたサスペンスとして申し分ない出来だったと思う
全体を通して、一貫して描かれているのは、男の性である

キャストは、海外ドラマ好きなら思い入れのある俳優たちが顔を揃えており、それだけでも十分元は取れる
主に主人公とした描かれるのは、カール・アーバン(Karl Urban)

Karl Urban

「Almost Human」や「スター・トレック」のマッコイ役など、比較的頼りがいのある一途な男を演じていることが多い彼だが、ロフトを共有しようと言い出す張本人
終始、浮気者の信用ならぬオーラと独り善がりなリーダー気質を兼ね備えた演技を魅せている

彼と同等に追い込まれていくクリス役には、ジェームズ・マースデン(James Marsden)

James Marsden

彼はどんな役でもなりきれるカメレオン俳優で、今回も安定したパフォーマンスを魅せている
特に終盤のスリリングな演技が素晴らしい

そして、なんといっても、本作の最大の見どころは、ウェントワース・ミラー(Wentworth Miller)

Wentworth Miller

正直、彼が出演しているからこそ、観たかったと言っても過言ではなかった
脱獄俳優として刑務所の似合う彼だが、今回は脱獄はしませんので、あしからず
しかし、予想以上に素晴らしい演技を魅せており、まだ自身のセクシャリティについてカミングアウトする前の彼なので、何かその鬱憤を晴らすかのようなパフォーマンスに見えた
彼の存在自体が物語の重要な鍵を握ってくるので、多くは語れないが、圧巻の演技だった
余談ではあるが、「プリズン・ブレイク」のルチェロが刑事の役で出演しており、マイケルとルチェロの一騎打ちを再び観れたのは面白かった

他にも「モダン・ファミリー」のエリック・ストーンストリート(Eric Stonestreet)がお調子者の浮気男を好演していて、相変わらずの存在感だった

Eric Stonestreet

イザベル・ルーカス(Isabel Lucas)、レイチェル・テイラー(Rachel Taylor)などの物語をかき回す魔性の女優陣の演技も見逃せない

ウェントワース・ミラーに興味を惹かれる人は、絶対に観ないといけない
それほどまでに彼の演技が最高で、目が離せない
スリリングなサスペンスをお望みの方でも、楽しめる映画に仕上がっているので、オススメだ

パーフェクト・ルーム [DVD]



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