[新作映画批評]コンビニのバイトが覚醒!!「エージェント・ウルトラ」

American Ultra

今回は、実際にあったとされる極秘プロジェクトを題材としたアクション・コメディ「エージェント・ウルトラ(American Ultra)」の批評

コンビニでバイトとして勤務するマイクは、マリファナに幻覚キノコなど、堕落した生活をする、ダメ人間。

彼の支えは恋人のフィービーで、彼女にプロポーズする日を心待ちにしていた。
そんな彼の生活はコンビニに謎の女性客がやって来たことから激変。
その後、何者かに襲われた彼は、スプーン1本で敵をなぎ倒すというスゴ技を披露し、能力が覚醒。
実は彼は、あるプロジェクトによってウルトラ・エージェントとして育てられた、最強の諜報員だったのだ・・・

コンビニバイトが覚醒し、スプーン1本で敵をなぎ倒すというバカげた内容のストーリーなのだが、実は事実を基にしているというから驚きだ

American Ultra

かつて、CIAが極秘裏に行っていたマインド・コントロール・プログラム「MKウルトラ計画」というものを題材にした作品であり、バカバカしい内容のように思うだろうが、なかなかれっきとした社会派作品でもある
実はこの題材で描かれている映画は多々あり、最近ではそれほど珍しいわけではないが、これをコメディとして捉えたのは、面白いかもしれない
ただ、こうも題材が面白いとそれに対しての脚本力の甘さというものがどうしても露呈してしまうのは否めない
本作も例外ではなく、期待を下回るような出来で、終始退屈極まりない映画であった
シリアス路線で行くのか、コメディ色を強くするのかが、ハッキリしておらず、どちらも中途半端に終わった印象を受ける
実在したプロジェクトの為、少し足踏みしてしまったのかもしれないが、ここまで常軌を逸した題材なのであれば、もっとコメディ要素を強くした方が逆に面白いし、問題を提議するにも説得力があったように感じる

American Ultra

「スコット・ピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」や「キングスマン」といったB級色強めのアクション映画の後継的作品ではあるが、そこまで明るくなく、弾けた映画でもない
要するに、中途半端な印象を大いに受ける、アクション・コメディとしてはかなり物足りない映画であったという事

主演は、ジェシー・アイゼンバーグ(Jesse Eiseberg)とクリステン・スチュワート(Kristen Stewart)という、近年のハリウッドでも有数のヒッピーオーラ漂う2人

Jesse Eisenberg

ジェシーとクリステンは、2009年の「アドベンチャーランドへようこそ」や2016年に公開された「Café Society」と2度にわたり、共演を果たしているのだが、さすがに相性はピッタリと言える
お互いにどこかヒッピー的要素を醸し出した俳優であり、どこか自由気ままな印象を受ける

Kristen Stewart

そして、決して健康的とは言えない体格であり、不摂生な印象を受ける2人が、超絶アクションを魅せている様には小気味良ささえ覚える
2人のコメディセンスというものも光っているし、このキャスティングというのだけは、抜群だったと思う

他にもジョン・レグイザモ(John Leguizamo)、トファー・グレイス(Topher Grace)、ビル・プルマン(Bill Pullman)、トニー・ヘイル(Tony Hale)、ウォルトン・ゴギンズ(Walton Goggins)などが、意表を突く独特な存在感を発揮していた

正直な感想を言えば、面白くはなかった・・・
だが、今をときめく若手俳優の共演という事もあり、注目作であるのは間違いなく、今後の為にも観ておいて、損はないだろう


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