[海外ドラマ批評]11月22日は運命の日。JFK暗殺を阻止できるのか!?「11/22/63」

11.22.63

今回は、スティーヴン・キング(Stephen King)原作、J・J・エイブラムス(J.J.Abrams)製作総指揮の「11/22/63」の批評

時は2016年。
一介の高校教師ジェイクは、妻とは離婚間近、仕事もパッとせず・・・。
ある日、行きつけのダイナーの主人アルが突如、苦しみ始め、わけがわからないジェイクは、アルからある重大な''秘密''を打ち明けられる。
それはこのダイナーの収納庫は''ウサギの穴''で、1960年10月21日に繋がっているという。
アルはこの''ウサギの穴''から過去へ戻り、1963年11月22日に起こる''JFK暗殺''を阻止してほしいとジェイクに告げる・・・

本作に関しては、小説が出版された時から気になっていた作品で、どのような物語なのか、期待していたが、期待を遥かに上回る、素晴らしい構成の物語で、久しぶりにここまでワクワクさせられる海外ドラマを観たというのが、率直な感想

11.22.63

このケネディ暗殺という出来事についてはこれまで数々の陰謀説や共謀論が存在しており、本作はそれに新たな解釈を加えたフィクションとして描かれている
フィクションといっても、暗殺者と目されているオズワルドや当時のCIAに在籍していた人間なども実名で登場しており、説得力という点においては、かなりのものがある
そこにフィクションを加えていくことにより、当時の歴史を追体験できたり、バタフライ効果やタイムパラドックスといった時空間移動的要素も同時に明確にすることにより、あたかも歴史の一部になったかのような物語を楽しめる

11.22.63

また、1960年代のアメリカといえば、まだまだ人種差別の蔓延る時代であり、そういった時代背景や他の文化なども色濃く映し出されていて、カルチャーショックのようなものが描かれているのも面白い
非常に入り組んだ構成の物語ではあるのだが、そこまで小難しいわけではなく、理解し難いストーリーじゃない
ここにホラー界の帝王スティーヴン・キング原作ということが大きく影響しており、長らく人気を不動のものにしている才を感じる次第だ
キング作品らしく、ミステリー要素やホラー要素も充実しており、みるみるうちに世界観に入り込んでしまう
60年代当時に存在する登場人物たちが今後どういう行動に出るかという事を知っているからこそ、それを阻止しようと奔走する姿に、逆に没頭してしまう

11.22.63

当時の情景も忠実に再現されており、映像にも説得力があるところは、恐らくJ・J・エイブラムスが製作に関わっているというのも要因しているだろう
観終わってみての感想は・・・細部までしっかりと描き切ったからこそ、起こる未来が描かれており、納得のいく完結の仕方をしている
全9話、歴史を変えようとする物語にハラハラドキドキさせられ、次から次へと観ていきたくなる。そんなドラマだった

キャストは映画顔負けの豪華キャストで、主演を務めるのは、近年名脇役として様々な映画に出演し続けている、ジェームズ・フランコ(James Franco)

James Franco

これまでフランコが魅せてきた演技の集大成と言えるような演技を魅せていて、まさにフランコらしいという一言に尽きる
また観ている側をハラハラさせる見事な好演も魅せており、彼が主演というのもまた、本作が面白かった要因と言える
やっぱりフランコは、このような60年代の古き良きアメリカを舞台にした作品がよく似合い、この時代の人間としても全く違和感がない

そんなフランコの相手役であり、本作のヒロインを演じるのは、サラ・ガドン(Sarah Gadon)

Sarah Gadon

知的且つ透明感のある美しさを醸し出していて、彼女とフランコの織り成すラブストーリーというのも、また見どころの一つ
ただ歴史を修復しようとする物語だけでなく、彼女が登場することで、作品全体に煌びやかな印象を与えることになっている

脇を固める、キャスト陣も有名どころで、ジョシュ・デュアメル(Josh Duhamel)やT・R・ナイト(T.R.Knight)が出演

Josh Duhamel
T.R.Knight

正直、これだけじゃもったいないと感じるほどの出演シーンだが、2人とも嫌らしく、物語をかき乱してくれた
特にデュアメルは、これまでのイメージを覆す、素晴らしい演技
どちらかと言えば、ヒーロー的役柄だったり、好青年の役が多い彼だが、本作で演じるのは社会病質者的な男
圧倒的存在感と圧迫感を与えるその演技は、恐ろしさを醸し出しており、観ているこっちでさえも気が気じゃない
まさに新境地を開いたと言えるだろう
イメージを覆すという点においては、T・R・ナイトに関しても同じで、「グレイズ・アナトミー」のオマリー医師とは、全く違う印象を与えてくれる

しかし、そんな映画級の豪華俳優陣よりも、際立つ見事な演技を魅せたのが、JFK暗殺者リー・オズワルドを演じた、ダニエル・ウェバー(Daniel Webber)

Daniel Webber

彼が登場するのは中盤ぐらいからなのだが、その印象に残る抜群のパフォーマンスは賞賛に値する
演じる役柄自体が持つ要素もあると思うが、影のある一瞬たりとも気が抜けない存在として、今後何をするかをわかっているからこその緊張感が漂っている
彼の演技には、終始、圧倒されっぱなしであった

また、しっかり登場するのは第1話のみと言っても良いのだが、印象的だったのは、名優クリス・クーパー(Chris Cooper)

Chris Cooper

毎話組み込まれる彼の語りが、本作の世界観を現しており、自らが実際にその世界に入り込んで、歴史を修復しようとしているように感じさせてくれる

久しぶりにここまで面白い海外ドラマを観た
本日11/22よりHuluにて配信が開始されたので、面白いドラマを求める人には、ぜひ、観てほしい
前知識として、「ケネディ暗殺事件」に関しての知識を少し入れておくと、より楽しめることだろう

運命の日・・・あなたは、''歴史''を目撃することになる・・・。

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