[新作映画批評]迫りくる、ベーコンの脅威!!「コップ・カー」

Cop Car

今回は、「コップ・カー(Cop Car)」の批評

家出中のトラヴィスとハリソンの少年2人は、森の中で1台のパトカーを発見。
好奇心からパトカーに入り込み、運転し始めてしまった彼らは、そのパトカーに秘められた''秘密''を目撃してしまう。
そこから持ち主である保安官に追われることになり、数々の試練に立たされてしまう・・・

これまで少年心に訴えかける好奇心を描いた映画は数多く製作されてきたが、これほどまでに衝撃的な作品はあっただろうか
家出中の少年2人が好奇心に触発され、パトカーにイタズラを仕掛ける・・・ここまでは、よくある内容なのだが、この後、彼らはパトカーを乗っ取り、地平線の彼方の消えていくかのごとく、車を走らせていくのだ

Cop Car

序盤は割と反抗する少年たちの冒険物語のように明るい雰囲気であり、全体的にもさほど、暗めの映画ではない
それどころかこの類の内容の映画にしては、滑稽な印象を受けるほどに、コメディ要素も強め
こういった部分も面白いし、また、終始動きのあるカメラワークで、立体的な映像で描かれている点も好材料
これは、間違いなく、監督を務めたジョン・ワッツの手腕が影響していると思う

Cop Car

ティム・バートン監督の「エド・ウッド」に影響を受け、映画作りに興味を抱いたという新鋭監督は、これまでインディペンデント系作品やTV映画を多く手掛けてきており、2014年のホラー映画「クラウン」で知名度を上げた人物
こちらでも脚本も兼務していることから、脚本力という点に長けた監督と言える
それはこの「コップ・カー」でも存分に活かされており、何かを予感させる物語の展開とスリリングなスリラーにちょっとしたコメディ要素を加えるという、娯楽性に富んだ脚本構成を魅せているのだ
これは来年公開予定のMARVEL最新作「スパイダーマン:ホームカミング」でも、監督・脚本を務めることになっている監督なだけに、かなり期待を持てそう
突如、彗星のごとく現れた異色のクライム・スリラー
これはジョン・ワッツという今後のハリウッドを背負って立つかもしれない名監督の名前を広めた作品として、後世に語り継がれる作品かもしれない

主人公の少年たちを追う保安官を演じるのは、ケヴィン・ベーコン(Kevin Bacon)

Kevin Bacon

最近では海外ドラマ「ザ・フォロイング」などで活躍し、映画界の方では比較的悪役の多い印象の俳優であるが、元々は「フットルース」や「13日の金曜日」など、イタズラっぽさを漂わせる青春スターのような演技を得意としていた俳優
そのベーコンの持ち味が存分に発揮されており、小気味良さすら感じる様相になっている
実は、本作の持つコメディ要素というのは、意外にもこのベーコンの演技によって引き出されており、ただ恐怖を煽るような演技ではなく、そこにそん所そこらのガキごときにパトカーを盗まれてしまったという抜けてる雰囲気も巧みに取り入れており、魅力的な人物像を掘り下げたと思う
とにかく一つ一つの行動が面白いので、少しも見逃せない
徐々に素性が明かされていく汚職保安官の辿りつく末路とは・・・
また、ほとんど2人で映画を盛り上げた子役の配役もバランスの取れたもので、素晴らしいパフォーマンスを魅せていた

公開時、話題になっていただけに、率直な感想を言えば、なかなかの良作
そこまで派手に進行していく作品ではないが、予算をかけずに、ここまで面白味のある作品を作ったというところを評価したい
ジョン・ワッツ・・・これからの映画界にとって重要な存在になるかもしれない

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