[映画批評]トム・クルーズ、記念すべき初主演作。「卒業白書」

Risky Business

今回は、トム・クルーズデビュー3作目にして、初主演作「卒業白書(Risky Business)」の批評

大学進学を控える高校生のジョエルは、自分の将来に悩む毎日を送っていた。
そんな中、両親が旅行で家を空けることになり、友人から『どうとでもなれ!』という助言を受ける。
その助言を機に家に売春婦を呼び、満足な日々を送るが、何かと問題が降りかかって・・・

ジェームズ・ディーン、ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン・・・
名だたるスターたちがそれまでのハリウッドを支えてきたが、その系譜を受け継ぎ、当時彗星のごとく現れたのが、トム・クルーズ
本作はそんなトム・クルーズがデビュー3作目にして、初めて主演を飾った作品として有名だ
青春作品でブレイクするというのは今も昔も若手イケメン俳優の宿命のようなもので、ジョニー・デップにしてもレオナルド・ディカプリオにしても、現代で言えばザック・エフロンなどがその代表格
内容に関して言えば、そこまで突出している作品ではなく、いわゆる80年代らしい作品と言えるようなものなのだが、こういった作品においては、間違いなく俳優の魅力と実力がものを言う
主演のトム・クルーズの魅力に関しては、後で触れるとして・・・
まずは作品に関して
本作は、年頃の男子高校生の頭の中を映し出したような作品で、異性に対してやお金の話など、少しきわどい内容が盛り込まれている

Risky Business

そこをコメディ的に捉え、親がいない一時の逃避行のように描いているのが印象的
観ている身としても感情移入できる構成になっており、''親のいない間に''という、一種の緊張感なども体感できる
そして、進路に悩む学生諸君には、何事もなるようになるし、人生楽しんだ者勝ちだというメッセージも込められている
現代の青春映画にも影響を与えたであろう演出や展開などもあり、まさに青春映画の金字塔と言えるような作品

主演は、本作が初主演となる、トム・クルーズ(Tom Cruise)

Tom Cruise

1981年に「エンドレス・ラブ」でデビューを飾り、「タップス」で端役を演じた後、本作に主演
魅力的な演技とイケメンぶりから、青春スターとして人気を獲得したわけだが、今観ると、あのトム・クルーズにも青春があったのかという驚愕に近いようなものがある
この後、彼は「トップガン」の成功で一躍世界的なスターとして名乗りを上げるのだが、その後のヒーローっぷりばかりが先行しているだけにそのような印象を受けるのかもしれない

Tom Cruise

あの有名なYシャツにブリーフ姿で踊り明かす姿もさることながら、終始、可愛らしい男子高校生の心情を体現した演技で、最近の''THE トム・クルーズ''しか知らない若い世代にとってはかなり新鮮に映るだろう

また相手役を務めるレベッカ・デモーネイ(Rebecca De Mornay)とは、当時同棲にまで発展したというから、相性の良さも魅せつけている

Tom Rebecca

とにかく、まだまだハリウッドにやって来たばかりで右も左もわからない、純真なトム・クルーズの演技を目の当たりにできる、デビューから35周年を迎えた今だからこそ、もう一度観直したい作品である

80年代を代表する青春映画の一つで、ゆとり世代の若者たちに観てもらいたい
特に進路に悩む学生の諸君は、必見だ
古き良き時代の背景が色濃く表れた作品と言えるかもしれない

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