[最新映画批評]数年ぶりの邦画鑑賞。「デスノート Light up the NEW world」

DEATH NOTE

今回は、当ブログでは初となる日本映画「デスノート Light up the NEW world」の批評

『このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。』
デスノートによるキラの惨劇から10年・・・。
夜神月が死神から受け取ったノートに犯罪者の名前を書き、粛清してから、10年が経過した。
しかし、この10年という節目の年に新たに死神界から6冊のノートが落とされる。
日本だけでなく世界中に広まったこのノートは、ありとあらゆる人間に粛清を下していた。
このデスノートの惨劇を止めるには6冊全てを手に入れ、封印するしかない・・・。
そんな考えが警察に広まる中、死んだはずの夜神月(=キラ)からのメッセージが世界中に流れる・・・

普段、邦画は全く観ないのだが、たまたま時間が空いており、中学生の時にハマっていた「デスノート」の続編ということで、鑑賞してみた
本作は、2006年の「DEATH NOTE」「DEATH NOTE The Last Name」に次ぐ作品で、10年ぶりとなる続編
なので、昨年放送されていたTVドラマ版とは全く関係のない話
当時としては画期的だった2部作構成の作品で、デスノートを有す大学生と天才探偵Lとの心理的攻防戦が上手く描かれており、日本映画があまり好みではない私でも、ドップリとハマったものだ
ここでこの作品の魅力と言うのは、デスノートによる粛清とそれを阻止しようとする警察の心理戦だというのを強調しておきたい

DEATH NOTE

この続編に対して、率直な感想を言えば、暇つぶしには十分だという事
前評判もあまりよろしくなく、観た人の感想を観ても酷評ばかりだったので、心配したのだが、観れないわけではなかった
ただ、全体的にこの作品の要である''デスノート''が全く機能していなかったというのは否めない
序盤こそデスノートを使った事件が起きるのだが、結局は、このノートを誰が手にするかという、争奪戦なのだ
前述の心理戦ではなく、争奪戦・・・そう、手にして、どうするかではなく、ただ欲しい欲しいの一点張り

DEATH NOTE

実際問題、この事件を捜査するに至った背景というのも取って付けたようなもので、深いわけではない
中盤までは仮にも面白かったとしても、クライマックスで、突如、映画が変わってしまう・・・
もはや「デスノート」ではなく、完全にアクション映画の世界へと移行するのだ・・・これには正直驚いたし、脚本の甘さを覆い隠そうとしている展開としか思えない
銃に対してノートで対抗する様は、かなり滑稽に映った
最後の最後まで、頭の中で『なんでそうなるの?』『考えれば、わかるだろ』という言葉が止めどなく流れ、ハラハラドキドキしながら知的好奇心がかきたてられた、オリジナル2部作とは全くの別物に仕上がっている
要するに中盤までは及第点ぐらいだが、そこから先は全く頭を使うことがなく、ただ流れている映像を観ているだけという事だ

日本の俳優には、あまり詳しくないので、深くは書けないが・・・
主演は、東出昌大

Masahiro Higashide

デスノートマニアの刑事という役で、ひたすらデスノートの知識を得ようとする男
この辺の熱心さというのは伝わってくるのだが、感情表現に乏しい印象を受けた
これは、日本語で演技をするときの一種の特有みたいなもので、日本人自体が感情を表に出す事があまりないというところが要因しているのかもしれないが、少し入りきれてないように思う

ここ最近よく名前を耳にする、池松壮亮がLの後継者を演じる

Sousuke Ikematsu

評価の高い俳優として知られており、どれぐらいのものかと思ったが、案外期待外れ
無理に独特な存在感を出そうとしている様が伝わってくるし、一言一言が喧嘩腰なのが気になった

そして、キラの信奉者の役を演じるのは、こちらも売れっ子俳優の菅田将暉

Masaki Suda

彼はなかなか見どころのある俳優で、個性的な演技をものにしていた印象だ
元々、独特な作品で独特な役を多くやっているようだが、重宝される理由がわかったような気がする

それでも、やはりオリジナルのファンからしたら、期待するのは、もちろんキャストの再登板
月役の藤原竜也、リューク役の中村獅童、弥海砂役の戸田恵梨香などだ

Erika Toda

特に印象に残ったのが、この弥海砂というキャラクターの成長
キャピキャピしたおバカ娘のような印象だった彼女が10年の時を経て、すっかり大人へと成長し、落ち着いた雰囲気を漂わせていた
今回の続編で間違いなく最も真面な人間で、少し驚いた次第である
演じる戸田もあれから多くの作品に出演したことがものを言っている印象が強い

船越英一郎の使い方には無駄使いな様な気がしてやまないが、物語的にはこれぐらいの登場シーンがちょうど良いのかもしれない

それこそ10年ぶりくらいの邦画鑑賞で、邦画特有の暗い雰囲気が好きではなかったのだが、最近はそこが解消されつつある
「デスノート」ファンなら観て損はないと思うし、割引のある日に暇つぶし程度の感覚で観に行くことをおススメしたい

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