[海外ドラマ批評]本当のヒーローになるまでの戦い。「ARROW/アロー」シーズン4

これから「ARROW/アロー」を観ようと思ってる方、まだ観たことのない方は・・・

前シーズンまでの批評はこちら

「ARROW/アロー」シーズン1

http://sunsetblvdla.blog.fc2.com/blog-entry-601.html

シーズン2

http://sunsetblvdla.blog.fc2.com/blog-entry-605.html

シーズン3

http://sunsetblvdla.blog.fc2.com/blog-entry-609.html

ここからは、シーズン3の内容を多少含みます





ARROW S4

今回は、「ARROW/アロー」シーズン4の批評

前シーズンのラストで、愛するフェリシティと共に夕日の彼方へと消えていった、オリバー・クイーン。
スター・シティを離れ、平穏な毎日を送っていた彼の元に、街に危機が訪れたと、ローレルとテアが訪れてくる。
平穏な生活に未練を残しながらも、スター・シティに戻ったオリバーは、新たなる希望の星''グリーン・アロー''として街の光になることを決意。
同時に彼は市長選にも出馬することを決め、公私共に街に光を取り戻そうとするが・・・

これまでの「ARROW/アロー」というドラマを簡単に説明すると、他の「THE FLASH/フラッシュ」「SUPERGIRL/スーパーガール」と比べるとシリアス傾向にあり、ダークな作風が色濃い作品
他のヒーローたちが街の英雄として迎えられている一方で、このアローというヒーローは影の存在であり、どちらかというとアウトロー的印象が強かった
そんな''アロー''は前シーズンで死に、街には''正義の味方''がアローの仲間たちであった面々しかいない状況から幕を開けるのが、今シーズン
しかしどうにも手に負えなくなった彼らがオリバーに助けを求めてくる
そんな話から始まり、アロー改めグリーン・アローとして、街の平和を守ることを決意するわけですが、まさにシーズン4にして、原作に忠実になったと言えるのです
元々は「グリーン・アロー」という作品を原案としていただけに、本名ではなくアローと名乗っていたんですが、ここにきてようやく本家本元の名前を名乗るように
この事が大きく要因してか、まさにグリーン・アローが真のヒーローになるまでの過程が色濃く描かれているシーズンなのだ

ARROW S4

それはオリバーが市長に立候補するという点においてもそうだし、シーズン序盤ではあまり''フード''を被らずに、オリバー・クイーンとして世の悪と対峙する姿が描かれている点においても言える事だろう
そこを徹底的に描いた甲斐があり、ラストはかなり心揺さぶる終わり方であり、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト ライジング」を観ているようだった
ただ、その分アローとしての戦いに期待している身としては、若干中だるみする部分もあるし、「ARROW/アロー」らしい魔術や魔法といった部類の術が多く用いられているところも、微妙な印象を受けるが、そこらへんは大目に見ておきたい

ARROW S4

それでもいざ、アクションとなれば、Netflixで配信中の「デアデビル」を意識したかのような迫力の戦闘シーンが繰り広げられ、進化も見てとれる
幾つかの衝撃的な展開も含め、オリバー・クイーンが体感する苦悩や葛藤、そして希望を見出していくまでの姿が、ハッキリと描かれたシーズンだった

今シーズンもオリバー・クイーン/グリーン・アロー役は、もちろんスティーヴン・アメル(Stephen Amell)

Stephen Amell

シーズン序盤は愛するフェリシティに対して、和やかな表情を魅せることが多く、新たな一面を垣間見せてくれた
一方で、街を守るヒーローとしての苦悩も多く、今までにも増して、シリアスな表情を魅せることが多かったというのも事実
演じるスティーヴンも一段階上のステージの演技を披露していたし、感情移入を誘う見事な演技とアクションを魅せていた

今シーズンにおいて、多様な表情を魅せた俳優と言えば、間違いなくジョン・ディグル役のデヴィッド・ラムゼイ(David Ramsey)

David Ramsey

子煩悩な一面や弟との関係性、それに起因するオリバーとのギクシャクなど、毎話異なる表情を魅せてくれた
主人公目線で観れば、どっちつかずな男だが、ディグルというキャラクターの目線で観れば、人間的に当たり前のことであり、それを嫌味なく演じきった彼はやはり素晴らしい俳優と言えよう
スパルタンのマスクもよく似合うことだし

そして、何より色んな意味で物語をかき回してくれたのは、フェリシティ・スモーク役のエミリー・ベット・リカーズ(Emily Bett Rickards)

Emily Bett Rickards

これまではどちらかと言えば能天気なキャラクターだった彼女だが、今シーズンはあらゆる苦境に立たされる
そんな難易度の増した役柄を上手く体現し、視聴者の心を見事に掴んだと言える
彼女らしい魅力も随所に表れており、幅の広さを感じさせる演技だった

後、キャストで目を惹いたと言えば、テア・クイーン役のウィラ・ホランド(Willa Holland)

Willa Holland

スピーディとして説得力のあるアクションと演技を魅せたと思う
序盤は心の葛藤に苦しめられたが、後半はテアらしい逞しい表情も戻り、ヒロインとしてカッコいいの一言に尽きる

ローレル役のケイティ・キャシディ(Katie Cassidy)に関してはネタバレを避けたいので細かくは書かないが、終始正義感の強い演技を魅せてくれていた
他のキャストも同様に穴のない見事なアンサンブルを魅せていて、文句なし

これまでのシーズンに比べると、娯楽性という点に関しては、劣るかもしれないが、ドラマ性の高い内容には仕上がっている
これからのDCユニバースにおいて重要なシーズンであり、また、登場人物たちが転機を迎えるという点においても、とても大事なシーズン
オリバー・クイーンが辿る、''真のヒーロー''への道を目撃せよ

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