[海外ドラマ批評]Super Cool!Super Hot!「SUPERGIRL/スーパーガール」

SUPERGIRL

今回は、「SUPERGIRL/スーパーガール」の批評

故郷の星クリプトンが崩壊し、地球へと難を逃れた、カーラ・ゾー=エル。
彼女は従兄弟であるカル=エルを守る為に地球へと送られたが、乗っていた宇宙船が航路を逸れ、ファントム・ゾーンへと飛ばされてしまう。
辛くも地球にたどり着いた彼女だが、その頃には従兄弟はスーパーマンとして地球の平和を守る存在へと成長していた。
カーラはダンバース家に引き取られ、正体を隠しながら成長するも、ある事件をきっかけに正体を明かし、表の顔はメディア企業の秘書として、裏ではナショナル・シティの平和を守る、スーパーガールとしての戦いが始まった・・・

本作はこれまで「ARROW/アロー」「THE FLASH/フラッシュ」などの海外ドラマにおけるDCユニバースを製作してきた、グレッグ・バーランティによるドラマ・シリーズで、DCコミック原作の作品
原作では「スーパーマン」のスピンオフ的作品であることから、やはり王道のヒーロー作品という印象を強く受ける

SUPERGIRL

スーパーガールとしてまだまだ未熟なヒーローであるという事から、失敗続きなのだが、そこを一人のヒーローとしての成長ととらえ、街の希望になっていく様をしっかりと描けていると思う
王道のヒーロー作品という印象を受けた理由としては、やはりその''悪役''にあり、彼らが地球を征服しようとする理由や宇宙人よりも人間の方が脅威として描かれている部分が、何ともメッセージ性が強い
また、女性の権利というフェミニズムに関しても積極的に描いており、劇中いたるところでそのような会話が繰り広げられるし、女性キャストたちのパワーが大いに伝わってくる様相になっている
それは劇中の曲にも色濃く反映されており、シンディ・ローパーやデミ・ロヴァートといったパワーを感じさせるような歌手の曲を多く使い、ドラマの目指す方向性という物を示唆している

SUPERGIRL

とりわけ、カーラが働くオフィスにもそのような傾向が表れており、決してバリバリの''イット・ガール''的な雰囲気ではないカーラが奮闘していく姿や女性主体で動く現場というところも、どこか「プラダを着た悪魔」や「アグリー・ベティ」のような印象を受け、女子力高めの海外ドラマとも言えるかもしれない
要するに今日の世界で蔓延る人種や性別への差別、地球の環境を危惧する問題などが浮き彫りにされており、これまでのDCユニバース作品とは一線を画す、説得力のある王道のヒーロー作品となっているのだ
これは逆に強化された人間やメタヒューマンという設定よりも宇宙人という未知の存在が主人公だからこそ織りなせる術なのかもしれない
実際に宇宙人が来たら、こんな感じだろうという人間の反応が描かれており、リアルな表情をくみ取ることができる・・・そういった利点もあると言える
ただ、それでもさすがに1話40分程度では描き切れない部分も多く、特に第1話においては展開が速すぎて、カーラの心情や人間性を上手く描けてない印象も受ける
その後も何かというとスーパーマンを持ち出すところなど、幾つか気になる点もあり、脚本自体に関しては、及第点と言ったところ
これほどまでに女性がリードする作品であるならば、スーパーマンに頼る必要はないと思うのは気のせいか・・・

SUPERGIRL

それでも戦闘シーンや個性豊かな悪役たちなど、ヒーロー作品として好奇心を煽るし、迫力満点であり、男女問わず楽しめる作品に仕上がっている
なので、アメコミ・ドラマの入門編としては、もってこいの作品なのだ

主人公カーラ・ゾー=エル/カーラ・ダンバース/スーパーガール役を射止めたのは、メリッサ・ブノワ(Melissa Benoist)

Melissa Benoist

海外ドラマ「glee/グリー」で一躍人気者になった彼女だが、本作でもその魅力を大いに感じさせる素晴らしい演技を魅せている
彼女と言えば持前の可愛らしさと底抜けな明るさが魅力で、それはカーラである時もスーパーガールである時にも発揮されており、等身大のスーパーヒーローという点で文句なし
特に彼女がごまかし笑いをするところに魅力が凝縮されており、一気に惹きつけられる
役柄に関しても強い女性像という物を体現しており、世の女性たちにエールを送るような演技を魅せている

カーラの義理の姉で、DEOの捜査官アレックスを演じるのは、カイラー・リー(Chyler Leigh)

Chyler Leigh

「グレイズ・アナトミー」のレクシー役でおなじみであり、最近では「TAXI ブルックリン」で男勝りな役を演じるなど、アクションに定評のある女優として、本作でも大活躍
それはカーラを支える姉としてもそうだし、劇中で魅せるアクションのカッコ良さと言ったら・・・
苦境に追い込まれることも多々ある役どころだが、自慢の身体能力と頭脳でそこを突破する、まさにアクション・ドラマのヒロインと言えるような役柄だ

カーラの上司キャットを演じるのは、「アリー my ラブ」で一世を風靡した、キャリスタ・フロックハート(Calista Flockhart)

Calista Flockhart

メディア界の女帝で、カーラをこき使うという言ってみれば、悪役のような役どころだが、回を追うごとに彼女の魅力がどんどん開花していき、惹きつけられずにはいられない
冷酷で独り善がりのようなキャラクターだが、誰よりも正義感が強く、ひたすらスーパーガール/カーラを信じるその姿勢は、まさに上司の鏡
夫であるハリソン・フォードのネタが飛び出すなど、魅力を上げたらキリがないほどに素晴らしいキャラクターだ

ここでも女性キャストを中心に上げたというところでも、このドラマの持つ魅力が存分に伝わるだろう
まさに''Power of Woman''を体現している作品なのだ

でも、ウィン役のジェレミー・ジョーダン(Jeremy Jordan)やジミー・オルセン役のメカッド・ブルックス(Mehcad Brooks)、ヘンショウ長官役のデヴィッド・ヘアウッド(David Harewood)なども魅力的で、脇で好印象を与えていますので、安心を

ゲスト俳優に関しては、こちらで紹介しています

https://kaigai-drama-board.com/posts/2150

海外ドラマ界に現れた、男女問わずに楽しめる期待の新星
シーズン1でも「THE FLASH/フラッシュ」とのクロスオーバーがありましたし、次シーズンからは他のDCユニバースと同じくCWでの放送で、他作品とのクロスオーバーやスーパーマンの登場などもあり、楽しめそうです

SUPERGIRL THE FLASH

毎回気になるところで幕を閉じるので先行きが気になりますし、シーズン・フィナーレでもとてつもないことを予感させるラストでした

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