[新作映画批評]ブリー・ラーソンがアカデミー主演女優賞を受賞!!「ルーム」

Room

今回は、「ルーム(Room)」の批評

狭い部屋で生活するジョイと5歳の息子ジャック。
彼女たちは実は監禁されている身で、母ジョイは監禁中に出産したため、ジャックは外の世界を知らないでいた。
毎週日曜日に来る''差し入れ''を待ちながら、2人は限られた生活を強いられていた。
ある日、脱出を決意したジョイは、息子に死んだふりをさせ、部屋から脱出させる。
辛くも7年ぶりに監禁生活からの脱出に成功した2人には、あまりにも広すぎる世界が待っていた・・・

これまで監禁生活を強いられた人間がその後の生活を送る作品というと、韓国映画の名作「オールド・ボーイ」があり、そのリメイクもハリウッドでは製作された
「オールド・ボーイ」では監禁生活からその復讐までを描いた作品だが、本作は、よりリアリティに富んでおり、現実味のある話になっている
終始、ジョイの5歳の息子であるジャックの視点から展開されるストーリーで、子供の純粋さや想像力というものを上手く利用した演出を魅せている
外の世界を知らない息子が広い世界に飛び出し、そのあまりにも広すぎる環境に圧倒される様子がしっかりと描かれているし、順応しようとする親子の苦悩も色濃く描かれており、斬新且つ説得力のある作品と言えるだろう

Room

また、7年間という監禁生活に慣れ過ぎたことによる感情の起伏や閉塞的な環境から這い出た後の世界の広さを抜群のカメラワークで表現しているところも評価したい
まさに前半と後半で、絶望と希望の2つの色にしっかりと色分けされた映画と言える
着眼点がかなり新しいと感じる作品であり、ジャックを通して、世界がより新鮮に映ることだろう

主演は、ブリー・ラーソン(Brie Larson)

Brie Larson

本作の演技が高く評価され、アカデミー主演女優賞を受賞しただけに、存在感のある演技を魅せている
特に息子をただ守ろうとする包容力のある演技や母性に溢れた演技は、賞賛に値すると言えるだろう
母である以前に監禁された被害者というところも明確にしており、感情の起伏を上手く表現している

息子のジャックを演じるのは、ジェイコブ・トレンブレイ(Jacob Tremblay)

Jacob Tremblay

そのあまりにも可愛らしい容姿や卓越した演技力で、天才子役と絶賛された俳優だ
母を演じるブリーとの相性もピッタリで、本当の親子のように見えてくる

Room

彼の純粋無垢な演技は、ジャックという役にピッタリで、彼の目に映る世界は、ジャックと同じく新鮮さに溢れていた

ジョアン・アレン(Joan Allen)やウィリアム・H・メイシー(William H.Macy)も、この親子をしっかりと支えていた

少し重い印象を受ける映画ではあるが、最後にはしっかりとしたカタルシスが描かれていた
子を持つ親、親を持つ子供として、全ての人々が感情移入せざるを得ない作品だ

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