[映画批評]アメリカとイタリアの文化の違いがわかる。「あしたのパスタはアルデンテ」

Mine Viganti

今回は、「あしたのパスタはアルデンテ(Mine Viganti)」の批評

次男のトンマーゾが隠していた3つの秘密を打ち明けようと兄に相談。
しかし、トンマーゾが家族に明かそうとした時、兄のアントニオも自分と同じ秘密を抱えており、それを暴露。
その秘密が発端となり、老舗パスタ会社一族は大騒動!!
一方、秘密を打ち明けられずにいるトンマーゾは、苦悩していて・・・

情熱の国と言われ、愛に対して、一際ロマンチック且つ情熱的な国として知られる、イタリアを舞台にしており、メロドラマのごとく、積極的な恋愛劇を垣間見ることができる
ただ、この作品が注視しているのはそこではなく、同性愛者であることをカミングアウトした長男と他人の思い通りに生きようとする次男を巡る家族の物語なのだ

Mine Viganti

次男が最初に秘密を暴露しようとした矢先に、実は長男も秘密を抱えていて・・・という最初は何が起きのかわからず、登場人物たちと同じように呆気にとられるのだが、その後本当に長男も同性愛者だったことが判明してと彼らと同じ目線で物語を追っていくことができる
しかし、どうにも差別的な比喩が込められているような気がしてしょうがなかった
イタリアの片田舎を舞台にしているだけに噂はすぐに広まり、人目を気にする老舗パスタ屋の社長で保守的な父は、ゲイというものに嫌悪感を示し、次から次へと家族で否定的な態度を示していく
この否定的な態度というのは、かなり露骨な言葉などで表されており、少し嫌気がさすほどだった
それだけでなく、ゲイである次男には、男性の恋人がいるにもかかわらず、女性と良いムードにさせ、果ては2人をくっ付けようとする始末で、何よりゲイを固定的イメージで描いているところにも違和感を覚え、こんなものをアメリカで製作したら、LGBT協会から批判の声が殺到するに違いないレベル

Mine Viganti

しかし、この作品は本国イタリアでは大ヒットを記録した作品であり、アメリカとイタリアのゲイに対する文化の違いが色濃く表れているように思う

愛に対して情熱的な国であるイタリアでは、まだまだ同性愛というものが、広く受け入れられてはいないという現実を目の当たりにした作品だった
物語的には、あれこれ飛び過ぎな印象も受けるが、終始一貫して、タイトルにもあるように、他人に言われるがままの人生じゃなく、明日からは少し冒険して、自分の好きなように歯ごたえのある人生を送ろうというメッセージが伝えられていた

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