[映画批評]ローワン・ブランチャードという女優を象った映画。「インビジブル・シスター」

Invisible Sister

今回は、「インビジブル・シスター(Invisible Sister)」の批評

ディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー第99作目
人気者の姉を持つクレオは、自分が透明人間のように感じていた。
ある日、科学の実験中に本当に透明になる液体を作ってしまい、誤って蛾を透明にしてしまう。
自宅のバスルームに逃げ込んだ蛾が入った水を飲んでしまった姉のモリーは、翌日透明になってしまい・・・

今回は、まずキャストの方から注目してみたいと思う
主演は「ガール・ミーツ・ワールド」でおなじみのローワン・ブランチャード(Rowan Blanchard)で、彼女のキャスティング自体は、「ガール・ミーツ・ワールド」放送開始当初からすでに決定しており、早い段階から注目を集めていた作品

Rowan Blanchard

まず触れておきたいのは、ローワン自身、女性の権利を守る活動に熱心なフェミニストとして知られており、国連の会議でスピーチを行った実績もある
そんな彼女が出演しているだけに、可愛い女の子主体で進むストーリーが多い最近のDCOMであることから、どんな映画に仕上がっているのかという期待と不安が交錯していた
しかし、不安は見事に払拭され、素晴らしい作品に仕上がっていたという印象
恐らく、下手な脚本で構成するとローワンの名前にも傷がつくし、ローワン自身もそんな映画には出演したくないだろうという事から、相当な力を入れたのだろう

作品については、後半で語るとして、ローワンの演技について
彼女の演技は大変素晴らしく、感情移入をしっかりして演じていた
やはり、最近のディズニー・チャンネル・スターの中でも才能に溢れた女優の一人と言える
それは頭の良さという点でもそうだし、演技に歌にと、パフォーマンス面に関しても言えること
「ガール・ミーツ・ワールド」とは一線を画す演技を披露していた

姉のモリーを演じるのは、パリス・ベレルク(Paris Berelc)

Paris Berelc

彼女自体はまだまだキャリアの薄い女優であり、有名な女優ではないのだが、セレーナ・ゴメスのような容姿で、これから人気を博しそうという印象
現に「科学ファミリー ラボラッツ」のスピンオフ「Lab Rats:Elite Force」という作品に現在レギュラー出演中
なかなかのパフォーマンスを発揮しており、随所に印象に残る演技を魅せていた
しかし、どうにもローワンとパリスでは、全然似ていないように思い、成りすますという点においては、若干説得力に欠ける

Rowan & Paris

そして、キャストで取り上げたいのが、「ジェシー!」でおなじみのカラン・ブラ(Karan Brar)

Kran Brar

彼も「ジェシー!」の時の印象は薄く、良い存在感だった
「ジェシー!」では、その容姿を活かしたような役柄だったのだが、本作では脇で主人公を支えるというかなり良い役
ディズニーで経験を積んできたことが存分に活かされた素晴らしい演技を魅せており、一番目立っていたと言っても過言ではないほど
彼のファンは必見

さてここからは、ストーリーに関してだが、序盤で言ったように最近のスター贔屓の作品とは一線を画す素晴らしい脚本構成で、胸に響いてくる

人気者の姉を持ち、目立たない存在だと自認しているクレオが、透明になる液体を作ってしまうという部分に比喩的なものを感じるし、最初に透明になる生物が蝶々ではなく蛾という部分においても、影の存在という事を謳ってるように思う

Rowan

なんでも簡単にこなし、周りからチヤホヤされている存在だと思っていた姉に成りすますことで、姉も完璧じゃないという事がわかったり、姉は姉で透明になることで妹の気持ちがわかったりと、誰も完璧じゃないの精神を体現したストーリー展開も感情移入を誘う

Rowan

自分の殻を破ることで、どんな人間にもなれるというメッセージが存分に込められており、『女の子だからこうしなければいけない』とかそういう枠に囚われた生き方をする必要がないという、ローワン自身のメッセージのように感じた
それは、モリーがラクロスをやっているところやクレオがラストに科学的な偉業を成し遂げるという部分にも表れている

要するにこの映画全体を通して、性格などで定義されがちな人間模様を打破しており、そんな考え方に対してのローワン・ブランチャードという女優からのメッセージが大いに込められた作品なのだ

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