[最新映画批評]ブリッジ・オブ・スパイ

Bridge of Spies

今回は、「ブリッジ・オブ・スパイ(Bridge of Spies)」の批評

スティーヴン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督作品
冷戦時代、弁護士ジムは、法曹協会の依頼から、ロシア人スパイの弁護をすることになり、彼の刑を軽くしようと試みるが、それはアメリカ全土を敵に回す行為だった・・・

一人の男の信念が色濃く描かれた作品
前半は人としての権利を訴え、周りから冷ややかな目で見られながらもスパイとはいえ一人の人間として裁判を受ける権利があるということをはっきり描き、後半はその行為が国にとってとてつもなく重要な意味を成してくる捕虜交換の交渉メインに描いてて、その対比が面白い
裁判の権利とかは、人種差別や不当な扱いを受ける人たちが目立ち始めてる今日のアメリカをも彷彿とさせて、そういった点でも今この映画を製作することが重要だったと思う
結構難しくて重たい話を想像するだろうけど、全くそんなことなくて、隅から隅までしっかり描いてるから、わかりやすい話になってるし、ちょっとした笑いも含まれてる
そこがスピルバーグらしい
どこか寂しげな寒空の下描かれてるところから、エンディングの陽光の差し込む映像に変わるのが、主人公の置かれてる立場を物語ってる

主演のトム・ハンクス(Tom Hanks)は、スピルバーグと4度目のタッグ
トム・ハンクスってやっぱり上手いわと思わせるほどに素晴らしい演技
容姿を変えて臨む俳優が多い中、彼は内面を変えることを重視してて、見た目は変わらずとも、その人間に見えてしまうっていう物凄い役作り
信念が目から滲み出てるし、ごくごく自然な行為に惹きつけられるのが、彼の魅力
ロシア人スパイ アベル役のマーク・ライランス(Mark Rylance)は、舞台出身俳優だけに、細かい仕草が超上手い
本作でオスカーにノミネートされてるけど、納得の演技を魅せてくれてる
彼とトム・ハンクスのやり取りが素晴らしいし、より一層感情移入を誘う

当時の混沌とした世界を忠実に再現した映像描写で、観る者の心を突き動かす
歴史の一部として、たくさんの人に観てもらいたい作品

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