[新作映画批評]フォックスキャッチャー

フォックスキャッチャー [DVD]



今回は、「フォックスキャッチャー(Foxcatcher)」の批評

ロサンゼルス五輪レスリングの金メダリスト マーク・シュルツは、ある日大財閥の御曹司ジョン・E・デュポンから、大邸宅フォックスキャッチャーでトレーニングしないかと誘われ・・・

静けさの中に狂気が混在してる衝撃的な映画だった
世界大会に向けた準備とフォックスキャッチャーにいる彼らの心理状態を同時に描いてて、ものすごくリアル
前半でマーク・シュルツとジョン・デュポンの親子のような関係性を印象付けて、中盤から後半にかけて、徐々にぎくしゃくし、デュポンの狂気が露わになっていく
優越感と虚無感という対照的な感情を見事に映し出してると思う

ジョン・デュポンを演じるスティーヴ・カレル(Steve Carell)の演技は、言葉が出ないほどに見事
コメディアンとしての彼はそこにはいなくて、鳥肌が立つほどに狂気に満ちた演技
表情を顔に出さず、虚栄心の塊のような男になりきってる
特に‘‘間’’の取り方が素晴らしくて、実際に目の前で自分が対話してるような気持ちにさせて、目を付けられてるように感じさせ、怖い
マーク・シュルツを演じるチャニング・テイタム(Channing Tatum)も素晴らしくて、歩き方から表情に至るまで、チャニングというよりも一人のレスリング選手だった
耳とかも格闘家の耳になってるし
デュポンからのプレッシャーや圧迫感を感じながらも、練習に取り組む表情は心の奥底を体現してた
マーク・ラファロ(Mark Ruffalo)にも同じことが言えて、レスリング選手特有の猫背具合など素晴らしいし、人間味あふれる演技
シエナ・ミラー(Sienna Miller)、アンソニー・マイケル・ホール(Anthony Michael Hall)などの実力派で脇を固めてるのも良いね

話の内容はまぁまぁだけど、実力派俳優たちの一級品の演技は申し分ない作品だった
題材が題材なだけにスポーツドラマなのに暗いという不思議な映画

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